今年はe-Taxで確定申告しました
昨年、マイナンバーのパスワードの登録間違いで、e-Taxでの確定申告を断念したが、今年は無事e-Taxで確定申告ができた。と言うか、あっさりと終了した。
まず今年の確定申告から変更になった事は:
1)医療費控除の簡略化:
改正点① | 「医療費の領収書」の提出又は提示が不要となりました。 |
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改正点② | 「医療費控除の明細書」の提出が必要となりました。 「医療費の領収書」は5年間自宅等で保管する必要があります。 所定の事項が記載された「医療費通知」(医療費のお知らせなど)を提出する場合は明細書の記載や領収書の保管を省略することができます。 |
つまり、今年からはe-Taxでも紙でも医療費の領収書の提出は不要になったが、5年間は自宅で保管する必要が出てきた。今まで領収書の保管が面倒だったので、紙で提出していたが、これで紙で確定申告する理由がなくなったのは大きい。
2)セルフメディケーション税制の創設
これは医療費控除が受けられない人(控除できる医療費が年間10万円未満)が使うことができる控除で、セルフメディケーションに指定された市販薬の領収書で申告ができる。ただし、医療費控除かセルフメディケーション控除かどちらかしか選択できない。
よって今年からは領収書の保管は必須となったので、サクッとe-Taxに切り替えた。
まず今年のe-Taxの推奨環境を確認しておく。
Windows環境は去年と変わらず、最新の組み合わせはWindows10とIE11。
Mac環境の組み合わせはmacOS10.12(Sierra)+Safari10.1だが、最新の組み合わせは、macOS10.13(High Sierra)+Safari11なので、毎年最新バージョンでのe-Taxはサポート外である。私は、macOS Sierra上にVMware FusionでWindows10を走らせて、そこでe-Taxを行った。
まず、今年確認する事は下記の3つ。
1)マイナンバーカードからのデータ読み込みの確認
2)利用者識別番号の登録内容の確認
3)電子証明書の再登録
これらは昨年投稿したe-Taxの備忘録に手順が書いてあるのでご確認を。
事前の確認が終了したら、e-Taxでの確定申告に進む。
まず、平成29年分事前準備セットアップが必要です。
1)確定申告書等作成コーナートップ画面の「作成開始」ボタンをクリックし、税務署への提出方法の選択として「e-Tax」を選択します。次に「e-Taxを行う前の確認」画面が表示されますので、画面を下にスクロールし、「事前準備セットアップファイルのダウンロードはこちら」ボタンをクリックします。
2)下の図のように、事前準備セットアップファイルをダウンロードする画面が表示されますので、
① 「平成29年分事前準備セットアップ」ボタンをクリックします。
② 画面下にメッセージが表示されますので、「保存」の「▼」をクリックします。
③ 「名前を付けて保存」をクリックします。
④ 名前を付けて保存する画面が表示されますので、保存先をデスクトップ等の分かりやすい場所に保存します。
3)デスクトップに事前準備セットアップファイルをダウンロードした場合、デスクトップに以下のようなアイコンが表示されていますので、全てのページを閉じてから、アイコンをダブルクリックしてインストールを行います。インストールは画面の案内に従って実行してください。
4)事前準備セットアップファイルのインストールが終了すると、下図のとおり、メッセージが表示されますので、「完了」ボタンをクリックします。
次に自分で申告書等を送信する場合は下記の手順で進める。
1>作成開始
2>事前準備(利用者識別番号の取得、情報検索、電子証明書の登録)
3>所得、所得控除入力
4>利用者識別番号の入力
5>送信
6>データ保存
1>作成開始
1)トップ画面の作成開始ボタンをクリック
2)e-Taxボタンをクリック
2>事前準備(利用者識別番号の取得、情報検索、電子証明書の登録)
1)e-Taxを行う前の確認事項に全てチェックして「入力終了(次へ)」をクリック
2)「利用者識別番号をお持ちの方」をクリック
3)「利用者識別番号と暗証番号はお分かりですか。」で「はい」にチェックすると
利用者識別番号とe-Tax暗証番号の入力欄が表示されるので、取得した番号と
登録した暗証番号を入力して「情報検索」ボタンをクリック
4)検索完了が表示されたら、「OK」をクリック
5)「情報検索結果の確認(1/2)、(2/2)」が表示されたら内容を確認して
「確認終了(次へ)」ボタンをクリック
6)「自分で申告書等を送信」ボタンをクリック
7)電子証明書の登録を行います。ICカードをICカードリーダライタにセットした
状態で、操作を進めてください。
8)「利用者情報の内容確認」が表示されたら「次へ」をクリック
9)「ICカードの準備」が表示されたら「公的個人認証(マイナンバーカード)」になっていることを確認して「次へ」をクリック
10)注意メッセージとして「電子証明書のパスワード入力を5回失敗するとロックがかかる」が表示される。電子証明書と利用者識別番号のパスワードは違うので要注意。
「OK」をクリック
11)電子証明書のパスワードを入力して「OK」をクリック
12)電子証明書の内容確認が表示されたら「次へ」をクリック
13)電子証明書の登録(再登録)が表示されたら、”利用者識別番号”の暗証番号を
入力して「次へ」をクリック
14)即時通知が表示されたら「受信通知確認」ボタンをクリック
15)受信通知「電子証明書を登録(再登録)しました」が表示されたら、「事前準備終了(次へ)」ボタンをクリック
3>所得、所得控除入力
次に申告書の作成を行う。
給与取得者で医療費控除等を申告する場合は、「所得税コーナーへ」をクリック。
私は事業収入が少しあったので、「収支内訳書コーナーへ」で収支内訳書を作成してから所得税作成を行った。作成は各自で内容が異なるので細かい手順は割愛する。
4>利用者識別番号の入力
申告書の作成が完了すると、「送信準備(利用者識別番号の入力)」画面に移るので、利用者識別番号を入力して「入力終了(次へ)」をクリック
5>送信
1)「申告書等送信」で「ICカードの準備」が表示されたら「次へ」をクリック
2)電子証明書のパスワードを入力して「OK」をクリック
3)電子証明書の内容確認が表示されたら「次へ」をクリック
4)「電子申告書等データの送信」画面で”利用者識別番号”のパスワードを入力して「送信」ボタンをクリック
5)「電子申告書等データを送信しました。」が表示されたら「受信通知確認」ボタンをクリック
6)受信通知結果が表示されたら「送信終了(次へ)」ボタンをクリック
6>データ保存
送信が終了したら作成したデータ保存と帳票印刷を行う。
1)来年の申告書の作成の為にデータを保存する。
2)e-Taxで送信したデータが正常に受信されているか確認するため、メッセージボックスを確認する。
3)最後に「終了」ボタンをクリックして、e-Tax作業を終了する。
以上がe-Taxでの電子申告書提出の流れです。
少しでも参考になれば幸いです。
では、では。