DJI Mavic Miniを比較してみた
新発売のDJI Mavic MiniをMavic Airとトイ・ドローンのTelloと比較してみた。
Mivic Miniの特長は:
1)重さ199gを実現し航空法の適用を受けないドローンである。カテゴリーとしては
模型飛行機と同じになる。
2)価格が5万円以下で3軸メカニカルジンバル付きのカメラを搭載した。
3)最大飛行時間18分なので、実質15分の飛行時間を確保できる。
4)折りたたむとコンパクトになり、旅行などに持ち運ぶのが超楽になる。
(1)重さ199gを実現
軽量プラスチックを使い、排熱処理でもあるが、ボディーに穴を空けて極限まで軽量化を図っている。
実はこの199gのMavic Miniは日本仕様で、海外では299g仕様になっている。日本の航空法の規制を受けないようにバッテリーを小さくしている。海外の249g仕様はアメリカの航空法の規制を受けない重さで、バッテリーが大きく30分の飛行時間を確保している。
ただし、航空法の規制を受けないと言っても、199gのドローンにも下記の規制が適用される。
1)空港周辺での飛行禁止
2)地表および水面から150m以上の高さでの飛行禁止
3)自治体の条例(例えば東京都では都立公園での飛行禁止)
4)国会議事堂、皇居、最高裁判所等国の重要施設の周囲300mでの飛行禁止
実は、この3)の自治体の条例が曲者で、東京都の公園は全て飛行禁止区域になる。
(2)5万円以下で3軸メカニカルジンバルカメラを搭載
DJI以外にも多くの中国メーカーが安価なドローンを販売しているが、3軸メカニカルジンバルカメラを搭載したドローンはなかった。DJIも一番安くて3軸ジンバルを搭載したドローンはMavic Airで10万円以上していた。それが今回、5万円以下でそれを搭載してきたのだから驚きだ。3軸ジンバルカメラの映像はスムーズで、かつ下方向も撮影できる。空撮を行うには必須の機能である。
(3)最大飛行時間18分を確保
今までだと、199g以下のドローンの飛行時間は最大10分程度で実質の飛行時間は8分程度になり、常にバッテリー切れを意識しないといけなかった。
Mavic Miniは最大飛行時間18分なので、実質の飛行時間15分は確保できる。(バッテリー容量30%は残して帰還させるのが暗黙のルール)
これを実現したのはやはり軽量化である。199gのドローンを飛ばすのに必要なエネルギーは、430gのドローンを飛ばすのに必要なエネルギーより格段に少ない。よって小さなバッテリーでも18分の飛行時間が確保できた。
ただし、これにはデメリットもあって、軽量化によって風の影響を受けやすくなった。Mavic Airのモーター出力は大きいので横風にも耐えてくれるが、Mavic Miniのモーターでは弱い風でも流される可能性がある。
(4)折りたたむとコンパクトになり持ち運びに便利
今までのMavic Airだとドローン本体と付属品を別々のケースに入れて持ち運んでいたが、Mavic Miniであれば、写真の小さなキャリーケース1つで済む。またTelloはプロペラが折りたためないので、Mavic Miniのケースよりも大きくなっている。
ドローンはバッテリーを搭載しているので、飛行機移動では機内に持ち込む必要がある。機内持ち込みには制限があるので、コンパクトなMavic Miniは持ち運ぶのには最適で、ドローンの活躍する場所を一挙に拡大するインパクトがある。
結論: Mavic Miniは買い
Mavic Miniの長所は:
1)重さが199gで航空法の適用を受けない。
2)3軸メカニカルジンバルカメラを搭載している。
3)軽いながらも18分の飛行時間を確保している。
4)折りたたむとコンパクトになり、キャリーケース一つで持ち運べる。
Mavic Airと比べての短所は:
1)前後に障害物検知が付いていないので、操縦に気を付ける必要がある。
2)360度天球撮影機能がない。
3)軽いので風の影響を受けやすい。(未確認)
さて、今度はどこに飛ばしに行こうかな。
では、では。