私がデカiPad Proを買った理由
3月22日のアップル発表会を見てから、やはりデカイ方のiPad Proを購入した。
今回発売された9.7inchのiPad Proと12.9inchのiPad Proには使用用途に大きな違いがある。
やはり、デカイiPad Proは、その名の通り”プロ”向けの製品である。
1. ビューワーとして使う
12.9 inchはほぼA4サイズと同じになる。つまり、雑誌や解説本がそのままのサイズで表示できるので、サイズを拡大しなくても、そのまま読めるメリットは大きい。
紙のMacFanとデジタルのMacFanを比較してみた。ほぼそのままで読める。これが9.7inchだと全体表示が縮小されるので、読みたいところをいちいち拡大しなくてはいけない。(老眼なので致し方ない。)
このサイズだと、雑誌、解説本などA4サイズの書籍をデジタルに置き換えられる。
実際、アマゾンのキンドル本コーナーには雑誌、解説本も多く販売されており、一気に書籍のデジタル化が進みそうだ。
2. 外付けディスプレイとして使う
デカiPad Proのサイズは13inch MacBook Airとほぼ同じサイズになる。
つまり、同じサイズの外付けディスプレイを付けたのと同じ用途に使える。
確かにEl CapitanならSplit Viewで画面を2分割にもできるが、それだと個々の画面が小さ過ぎる。また、もっと安くて大きい外付けディスプレイもあるが、持ち運べないし、用途が限定される。私は、iPad Proを解説本のビューワーとして使いたかったので、MacBook Air + iPad Proはベストな組み合わせになった。
今、Swiftの勉強を始めているが、非常に効率良く学べる環境が整った。
紙の解説本は分厚くて、手でページをめくる必要があったが、デジタル解説本はフリックでページめくりができる。かつ、読みづらいところは拡大もできる。キンドル本なら、Macでも読めるので、サンプルコードのコピペも簡単。どのくらい、効率良く勉強ができるか頑張ってみたい。
3. プロのためのツール
デカiPad Proは、デザイン、イラストなどアート系のプロが使いたがるツールとして仕上がっている。やはり、プロにはこのサイズの”キャンパス”が必要だと思う。
漫画家がこのデカiPad Proをデジタル漫画を描くのに使えるかのレビュー記事が掲載されていたが、かなり本気でこのiPad Proをワークフローに組み込むことを検討していた。
やはり、Apple Pencilの出来の良さが大きい。実際に使ってみると、普通に紙に鉛筆で書くようにスムーズに線が引ける。あとペン圧、傾きで線の太さ、滲みも微妙に描ける。今までのタッチペンはポインタとして使うために作られたが、このApple Pencilは、プロが”線を引く”ことを目指して作られている。
このApple Pencilを使うことを前提にAdobeは数多くのiPad向けのアプリを提供している。下記にその一覧(一部)を示す。
面白いのは、iPadアプリにPhotoshopやIllustratorはない。Photoshop ExpressはPhotoshop ElementのiPadアプリ版なので少し違う。
Adobeは、iPad Proには編集アプリであるPhotoshop, illustratorの前段階である”入力”に特化したiPadアプリを提供して、スケッチや描画をiPadで、編集はMac/PCのAdobeアプリで行うワークフローを提示している。だから、iPadアプリは無料で提供されているものが多い。
デジタルで元になるスケッチ入力ができれば、そのままPCで編集できるので、データの劣化がない。紙の上で描いたスケッチをスキャナーで読み込むことを考えれば、格段の差になる。
4. 9.7inch iPad ProはノートブックPCの置き換えを狙っている
では先月発売になったチビiPad Proは、デカiPad Proと何が違うのか?
ずばり、チビiPad ProはノートブックPCの置き換えを狙っている。デカiPad Proは外に持ち出して、ドンドン使うには少し大きすぎる。重くはない。13inchのMacbook Airに比べれば全然軽い。ただし、さっと持ち出して、外出先でメール、Officeソフトを使うにはチビの方が使いやすい。あと、やはりMicrosoftのSurface Proの対抗機であることは間違いない。
私は、まず紙の書籍と同じサイズで読めるタブレットが欲しかった。用途がハッキリしていたので、チビiPad Proが発表されるのを待って仕様を確認してから、デカiPad Proを買った。非常に満足している。これで書籍の完全デジタル化が見えてきた。ただし、それは今まで支払っていた書籍代が本屋からアマゾンに流れることになるので、また本屋が潰れることにつながると思うと少し複雑だ。
ちなみにこのデカiPad Proに付けた名前は" iPad Pro Jumbo"である。
次回は、このデカiPad Proのマルチメディアプレーヤーとしての凄さを書く予定だ。
では、では。