東芝の粉飾決算について
東芝の粉飾決算は、一流大企業であり、かつ粉飾額が大きいこともあり話題になっているが、どこの会社でもやっていることではないか。
毎年予算を策定する時、積み上げで売り上げを算出しても、上からの”必達”の数字に届くことはない。その時に下がやることは”やります”と言って、1年終わった時に未達の場合、”ごめんなさい”するパターンが多いと思う。
その時の責任の取り方は、”降格”か、最悪は”出向”という名のクビである。でも命を取られるわけではないので、サラリーマンはそれを受け入れる。
今回は未達で”ごめんなさい”が許されず、”数字”を作る方向に走った。さて、その時にそれをチェックする部門が社内にはあるはずだ。
内部監査部や内部統制部が必ず上場企業にはある。勿論、東芝にもある。東芝ぐらいの大企業なら何十人体制の部隊であろう。
それでも見つけられなかったのか?勿論わかっていたはずだ。
でも社長からの”鶴の一声”に意見を言えるのか?
組織図の中では事業部から独立した部門になっているはずだが、社長直轄であったり、取締役会直轄だとしても、所詮、社長にレポートしており、社長の”鶴の一声”に”御注進”を言える人はいないと思う。監査部長に社長を解任する権限があれば別だが。
そうであれば、内部に監査機能を持っていても意味はない。今までの独立監査法人による会計監査で十分である。まあ、監査法人とも握っていれば、これも”ストッパー”にもならないが。実際、中央青山はこれで解体しましたし。
でも社内に同じことをやる部門を持つ必要ない。ただのコストセンターである。
もっと社員を有効な仕事にアサインして、生産性を上げた方がよいのでは。
でも、よく外に情報が漏れましたね。内部からのリークか?
結局、今回もサラリーマン社長の首切りで幕引きなら、また同じことを繰り返すだけ。
では、では。