AppleのMacBookはなぜ価格が高いのか?

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先日のWWDC 17の発表を待って、4年ぶりにMacBookを買い換えた。

今まで使っていたのは、MacBook Air 2013。そして今回購入したのは。。。。

最新MacBook Pro 2017ではなく、先日のWWDC 17発表以後販売中止となった前モデルのMacBook Pro 2015をApple Storeの”整備済製品”として格安に購入した。

(写真左がMacBook Air 2013, 右がMacBook Pro 2015. 共に13inch Display)

前モデルのMacBook Pro 2015を購入した理由は、単純に新しいMacBook Pro 2017は価格が上がりコストパフォーマンスが悪くなったからだ。値上がり分に見合う新機能も搭載されなかった。(Touch Barは私には価値なし)

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左が今回購入したMacBook Pro 2015のスペックと価格。中がWWDC 17で発表されたMacBook 2017。右がTouch BarなしのMacBook Pro 2017。メモリを16GBにしてあるのはWindowsを仮想化ソフトで快適に動かすため。

ご覧のように新しいMacBookシリーズは上記スペックだと20万円を超えてくる。

まだMacBook Airは販売しているが、私が欲しい16GBメモリ構成が組めない。

なぜAppleMacBookシリーズの価格を上げたのか?その答えは今回のWWDC 17の発表にあった。それは新しいiPad Proである。

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左が新しい10.5inchと12.9inchのiPad ProにSmart Keyboardを足した構成の価格である。

今回、日本語JISのSmart KBが発表された。これで日本語入力も格段に楽になる。

さらに今秋リリースされるiOS 11でiPadの使い勝手がmacOSに近づくことになる。

iOS 11の新機能:

1)「ファイル」アプリ

  今までのiOSには「ファイル」の概念がなく、個々のアプリがそれぞれのデータ

  ファイルを管理していた。これがmacOSのファインダーのように一元にファイル

  管理ができるアプリが登場する。

2)新しいDock

  新しいDockはアプリを開いていても常に下に表示され、Dockの中のアイコンを

  ドラッグ&ドロップで上の画面に持っていくだけで、現在開いているアプリを閉じ

  ずに画面分割して開くことができる。つまり、macOSのように複数のアプリを同時

  に開くことができる。(要するにmacOSに近づいてきたと言うこと)

このようにiPadをPCに近づけて10万円帯のPCをiPadに置き換えて、MacBook

20万円代に持っていき棲み分けさせようという戦略のようだ。

確かに新しいiPadを使えば普通にPCで行うことはサクサクできるだろう。しかし、

廉価なPCで生産活動を行いたいユーザーは多く存在するし、その人たちに無理にiPad

強いても移行するだろうか。

最近のAppleには焦りと奢りが見え隠れする。

まあ、MacBook Airはまだ販売しているし、安いMacBookが欲しい人はそれで十分な人も多いだろう。

MacBook Airは名機であり、バカ高い12inch MacBookより使い勝手がいいのでお勧めではある。

 

では、では。

CLT工場とCLTで建てられた「木テラス」を観てきた!

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2017/3/20(月)に岡山県真庭市久世駅に建てられたCLTモデル建築物「木テラス」のオープニングイベントに合わせて、同市にある銘建工業(株)のCLT工場の見学会に参加してきた。

1. CLTとは

 CLT (Cross Laminated Timber)とは、ひき板を並べた層を、板の繊維方向が層ごとに

 直交するように重ねて接着した大判のパネルの事である。

 1990年代からヨーロッパのオーストリアを中心に発展してきた木質構造材料で、日本

 でも2013年12月に「直交集成板」として日本農林規格(JAS)が制定された。

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  写真は3層のCLT。わかりにくいので、図で書くと:

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 この板と板の間に有害物質を含まない接着剤を塗り、10kg/cm2の加重を掛けて

 貼り合わせたものがCLTになる。

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 これが完成したCLT。標準サイズは12m x 3mのパネルで、プレハブのようにCLT工場

 内で窓枠やドアの部分を事前に加工してから運び、現地で組み立てる。

 写真は大判サイズのスギCLT。現在、日本国内ではスギを原料としたものを中心に

 CLTの開発を行っているが、写真のようにスギは見た目が黒いので、外側にヒノキを

 使ったヒノキスギ・ハイブリッドCLTも開発されてJASに制定されている。

 

2. CLTを使って高層階の建築物を建てる!

 世界に目を向けると、中・大規模施設、6〜10階建の集合住宅などがCLTを使って

 建てられている。

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  建物名:Stadhaus

  場所:イギリス ロンドン

  2009年に思考した9階建の分譲マンション。2〜9階の壁、床、天井、エレベータ

  ーシャフトにもCLTが使われている。

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  建物名:G3 shopping Resort Gerasdorf

  場所:オーストリア ウィーン

  2012年にオープンした大規模ショッピングモール。約6万m2の建物の屋根材と

  してCLTが8,000m3利用されている。

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  建物名:Via Cenni

  場所:イタリア ミラノ

  2013年に施工した9階建ての公営集合住宅。4棟で計124戸からなり、全ての階の

  壁、床、天井にCLTが利用されている。

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  建物名:高知おおとよ製材(株)社員寮

  場所:高知県長岡郡大豊町

  2014年に竣工した日本初のCLT構造による建物。

 

 さらにウィーンでは24階建てのCLTビルが建設予定であり、カナダのバンクーバー

 にあるブリティッシュ・コロンビア大学が18階建ての学生寮を建設予定である。

 高層ビルは鉄筋コンクリートでしか建てられないという時代は既に終わっている

 のだ。

 

3. CLTの利点

 1) 成長した木材資源の活用

 戦後の復興時に植林された山林が70年を経て収穫期を迎えている。

 日本の森林は、木の成長量が利用量を大きく上回っていて、成長量に見合った木材

 資源の有効な利用が求められている。

 各国の木の成長量と利用量を比べてみると:

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 日本の木材利用量は成長量の約1/5しかない。

 CLT建物は従来の木造建築よりも多くの木材を利用するため、伐採期を迎えた森林

 資源を有効活用できる。

 2) 優れた断熱性

 意外かもしれないが、木材はコンクリートに比べて10倍、鉄と比べると400倍

 以上もの高い断熱性を持っている。CLTは厚みを持った材料なので、夏は涼しく冬は

 暖かい快適な室内環境が実現できる。

 また、木材は燃える材料だが、一度火がついても炭化層が形成され、CLTのような

 厚い材料だと内部までなかなか燃えていかない。

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 3) 面で支える構造

 これまでの柱や梁などの木質構造材料とは異なり、大きな面として利用できる材料

 である。分厚い材料全体で構造を支えて、構造的に安定した建物が建てられる。

 振動台実験による性能検証も行われ、阪神・淡路大震災を再現した揺れに対しても

 大きな損傷なく、倒壊することもなかった。

 

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 2015年2月に行われた実大振動台実験。CLTを用いれば、5階建てでも十分な耐震性

 が確保できることが示された。

 4) 効率的で素早く建てられる

 ◯寸法安定性が高く扱いやすい

  木材は繊維方向によって収縮率が異なるが、CLTは材料を直交積層することで、

  お互いの層が変形を抑え合い、通常の木材より寸法変化が少なくなる。よって精度

  の高い加工が可能になり、施工性も高まることになる。

 ◯大判パネルで素早い施工

  大きな面材で部材点数が少なく、現場での施工が容易でスピーディーになる。

  また、工場でもパネルの製造と加工がされるため、現場での騒音や廃棄物も少なく

  できる。

 これはかなり重要で、今までのコンクリートの建築だと固まるまで待たないといけ

 ないので1ヶ月掛かっていたところを、事前に加工したCLTを持ち込んで建てると

 1日で組み上げることができるようになる。これで大幅な建設コストの削減ができ、

 かつ、これからの建設現場での人材不足にも対応できるようになる。

 

4. CLT工場

 銘建工業(株)のCLT工場は2016年3月に完成した。まだ稼働して1年しか経って

 いない出来立てホヤホヤの新工場だ。

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 敷地面積: 北6号地 12,930 m3

 建物面積: 北6号地製造棟 6,012m3 (管理棟を除く)

       北6号地加工棟 3,414m3

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 建設コストは約37億円。内50%が国の負担で建てられている。いかに国がCLTを

 プッシュしているかがわかる。

 プレスラインで標準サイズのCLTを製造して、隣の加工ラインで窓枠やドア回りなど

 の事前加工を行う。

 すごいのは、CLT工場で出た端材やプレーナーチップは、隣接したバイオマス発電所

 にあるサイロにつながった地下パイプで送られて燃料として売っている。 また、その

 逆にバイオマス発電所から排出された蒸気を買って木材乾燥に使っている(上記図

 を参照)。エネルギー効率をとことん上げることを考えて設計されている。

 生産量:2016年   4,000m3

     2017年 12,000m3(予定)

     2018年 30,000m3(目標)

 この工場がフル稼働するかは、今後のCLT建築の需要に掛かっている。

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 プレスラインの工程。ここで糊付けしてひき板を直交に積層する。積層した板は、

 隣のプレス機で10kg/cm2の圧力でプレスされる。

 

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 9層のCLT。1層3cmとして3cm X 9 = 27cmの厚さ。しかし石膏ボードと比べても

 意外と軽いので、大きいが取り回しは比較的楽だという。

 

5. CLT建築物「木テラス」

 見学は、3月20日(祝日)の「木テラス」のオープニングイベントに合わせて行われ

 た。

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 真庭市が実施したコンペに当選した中央の黒服の女性2人が設計と施工を担当。

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 ◯CLTの特性を活かすシンプルで効果的な構成

  大きな木板を精度よく製作できるCLTの特徴を活かし、できるだけ少ない「3枚の

  壁」で、できるだけ大きい「3mX12mの3枚の屋根板」を支えるシンプルで合理的

  な構造になっている。

  部材数を抑え、現場での建て方は半日で完了することができた。

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 壁も天井も全てCLTを使って建てられている。

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 ベンチに置かれている丸い「座布団」も勿論CLT!

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 中まできちんと木があるので、繰り抜いても問題なし。壁に穴を開けることで

 アクセントになっている。

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 テラスの近くにはCLTでできたサイクルスタンドも設置してある。

 

6. 何故、今CLTなのか?

 [1] 地産地消に立ち戻る

  日本は元々「木の国」である。伊勢神宮を見てもそうだが、20年毎の式年遷宮

  行いながら2000年以上も御神殿を守っている。世界最古の木造建築は築1300年の

  法隆寺だ。

  今、日本の山林は戦後の植林から70年を経て収穫期を迎えている。「地産地消」で

  日本の木をきちんと「始末」してあげる必要があるのではないか。

 [2] 次の震災の復興に備える

  東日本大震災の復興は遅々として進んでいない。原因の一つが資材不足だ。東京

  オリンピックと建設資材を取り合っている。このまま、もし次の震災が起こった

  ら、資材の困窮を目に見えている。

  例えば仮設住宅の部材をCLTで事前に製作しておき、災害時にすぐに建設すること

  もできる。CLTは今までの仮設住宅と違い、断熱性も優れているので、冷寒地でも

  建てられる。

 [3] 鉄筋コンクリート(RC構造)で1ヶ月の工期をCLTでわずか1日に短縮!

  CLTは型枠で固める時間なども取らず、また繰り抜きやカットも自在にできるため、

  コンクリートより使い勝手がいい。接合に使われる金具もシンプルで、設計、施工

  の省力化も期待できるなどいいこと尽くめだ。

  この効果は絶大で、大幅な建設コストの削減と人材不足に悩む建設業にパラダイム

  シフトを起こすことができる。

 

7. CLTの課題

 1) コスト

  現状はまだコンクリートに比べて、コストが高い。立方メートルあたり15万円の価格

  を半額にできれば価格的に対抗できる。量産化できる生産体制も大きなポイントにな

  る。

 2) 耐火性

  木は燃える材料である。建築基準法では4階以上が「1時間耐火」。5階以上が「2時間

  耐火」基準があり、火を点けてそれぞれ1時間、2時間燃やし続け、さらに自然と消え

  る(自鎮)ことが求められる。

  これらに対しては、モルタルや石膏ボードは薬剤などを入れて自鎮可能とし、法の

  クリアを目指している。3階以下の場合は、1時間の準耐火仕様となり、着火しても

 「燃えしろ(1分間に1ミリずつ炭化するので60ミリ以上)を確保しておけば設計できる

  という法律が来年成立する予定」だ。

 

 CLTは木材のイノベーションだ。これにITのイノベーション、農業のイノベーションなど

 を組み合わせることで、単純に鉄筋コンクリート建築物の置き換えではなく、新しい

 建築物を生み出すことが必要だ。

 これからもCLTを追っかけていく予定だ。

 

 では、では。

 

[追記]

4月14日に再び岡山に行ってきました。そしたら、岡山空港の保安検査場の台がCLT素材になっていました。やるな、岡山。

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2年目のバイオマス発電所が進化していた!

2016/5/20(金)に見学した岡山県真庭市バイオマス発電所を、3/20(月)に再び見学してきた。前回の見学から10ヶ月、外見は変わらないが運用面でバイオマス発電所のエコシステムが進化していた。

 

前回のバイオマス発電所の記事はこちらです。

jumbokun.hatenablog.com

前回からの変更点を見てみると:

1)バイオマス集積基地(第2工場)に屋根付き乾燥場が建設中だった。

 

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前回見学した時は、上の写真のように湿った間伐材や樹皮は天日干しされていたが、雨が降ると、巨大なブルーシートを掛けて雨に濡れないようにしていた。その作業が結構な重労働になっており、特に梅雨時は頻繁にブルーシート掛けの作業が発生していた。

 そこでその作業をなくすため、巨大な屋根付き乾燥場が3月末の完成予定で建設中だった。これだけ思い切った投資ができるのも、バイオマス発電の運用がうまく廻っている証拠だ。

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 現在は、ここに集積された木質燃料が他のバイオマス発電所にも外販されているとのこと。外販先は、鳥取、赤穂、奈良、三重にあるバイオマス発電所

 もちろん、売る方の真庭市は儲かるわけだが、買う方の他のバイオマス発電所は、真庭のバイオマス発電所より高い値段で買うわけだから(輸送費が上乗せされるので)、採算を取るのは難しくなるわけだ。

 つまり、木質燃料の供給目処が立たないのにバイオマス発電所を作っても(現在、全国20箇所で1万kW級のバイオマス発電所が建設予定)採算が合わない可能性が高い。やはり、地産地消で木質燃料が供給できる場所でしかバイオマス発電所は運営できないわけだ。逆にこれが地域の強みになる。真庭市はそれを認識してやっている。

 

2)2年目のバイオマス発電所の実績

 

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2016/5に見学した時に確認した1年目の実績と今回見学した時に確認した2年目の実績を比較してみる。

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2年目の粗利が約2倍に増えている。

それぞれのパラメータの変化を見ていくと:

 1)売電量:見学当日も発電量は1万kWhを出力していた。

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   発電量の内10%は自家用に使用するので、売電量は9,000kWhになる。

 2)2016年の年間稼働率が97%だった。やはりメンテナンスで数日間は止めなくては

   ならないので稼働率100%は難しいが、設立当初の予測が70%だったので、初年

   度から100点満点だと思う。

 3)FIT買取単価が40円/kWに上がっている。これは初年度は全量を中国電力

   売電していたのを、今回は複数の新電力会社(PPS)に売電している。中国電力

   他に、大阪ガス東京ガス、それに概説の真庭バイオエネルギー(株)を新電力

   登録して売電することで、買取価格を競争させて値上げに成功している。

   また真庭バイオエネルギーは真庭市役所及び多目的ホールへの電力供給を開始

   しており、電力の”地産地消”が実現している。

 

今回、再認識したのは、やはり”地産地消”が成立しなければ、バイオマス発電所は運営できない、ということだ。

今までは製紙用に販売していたヒノキのチップが、IT化による紙需要の減少で売れなくなってきている。真庭市では売れなくなった木質チップを燃料として生かすことで、イノベーションの波に乗り遅れないように頑張っている。

他の地方も、まず地域の強みを再認識して、”地産地消”でアピールしてみたらどうだろう。

 

では、では。

 

備忘録:来年のe-Taxのために

 今年の確定申告からマイナンバー記載が必須になったことから、e-Taxで確定申告にチャレンジしようと思ったのだが、案の定問題が出て進められなくなったので、今年は断念して紙に印刷して提出した。

 ただ、このまま放置しておくと、来年もe-Taxでの確定申告が難しいので問題点を解消しておこうと、

1)マイナンバーカードからのデータ読み込みの確認

2)利用者識別番号の登録

3)電子証明書の登録

ができることを確認した。

 今回の問題点は、結論から先に言うと、マイナンバーカードの署名用電子証明書のパスワードが、登録してあるものと控えに記述されていたものとが違っていたことだった。

つまり、最初にマイナンバーカードをもらいに行った時に間違って登録してしまったみたいだ。結局、5回間違って入力してロックが掛かってしまい、市役所まで行って再設定し直した。今度は控えていた16桁のパスワードを慎重に2回入力して、やっとカードリーダーにセットしたマイナンバーカードからデータが読み込めた。やれやれ。

 では、今回行ったe-Taxのためのセットアップ手順を、来年のe-Tax申告の備忘録としてブログに残しておく。

 まず私のe-Taxの動作環境は、MacVMware Fusion上で稼働しているWIndows10とInternet Explorer 11(IE11)の組み合わせで行った。

 

1)Windows10の標準ブラウザはEdgeなので、IE11はポップアップメニューの

 「よく使うアプリ」にあるアイコンをクリックして立ち上げる。

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2)IE11が立ち上がったら、国税庁のホームページ(https://www.nta.go.jp/)へ行って、「確定申告特集」をクリック。

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3)「確定申告特集」ページにある「e-Taxで申告するには」をクリック。

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4)すると、「初めてe-Taxをご利用される方」に必要な事前準備を説明するリンクがるのでクリック。

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5)すると、e-Taxで申告するための事前準備を4ステップで行うことが提示される。

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5−1)ステップ1:利用環境の確認

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Windows環境では、最新の組み合わせはWindows10とIE11になる。

Macintosh環境では、OS10.11(El Capitan)とSafari9.1だが、最新の組み合わせは

OS10.12(Sierra)とSafari10.0であり、既にSierraにアップグレードした場合は推奨環境から外れてしまう。国税庁Mac軽視は相変わらずである。

5−2)ステップ2:マイナンバーカードの取得

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  もちろん、e-Taxでの申告書作成前にマイナンバーカードを取得しておくこと。

または、住基カードを持っている方で、まだ有効期限内なら引き続き住基カードでもe-Tax申告はできる。

5−3)ステップ3:ICカードリーダライターの準備

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 今回のe-Taxのため、上記写真のICカードリーダライター:ACR39-NTTcom(接触型)を購入した。ヨドバシで購入して価格は¥2,300。この機種にした理由は、WindowsMac両方に対応していること。

 最初にこのICカードリーダライターのドライバソフトをインストールする。

1>ドライバソフトのインストール方法

  ー「NTTCom ICカードリーダライタ」で検索

  ー ダウンロード画面からACR39-NTTComの画像をクリックし、ドライバ

    ダウンロード画面へ進む

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 ー インストールマニュアルをダウンロードして、解説手順に則ってドライバソフト

   をインストールする。

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2>ドライバーソフトのインストールが完了したら、USBポートにICカードリーダ

  ライターを接続する。

3>VMware Fusionの「仮想マシン」メニューの「USBとBluetooth」を選び、

  「Advanced Card ACR39U ICC Readerに接続」をクリック

  →ドライバのインストールが開始。

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4>正常にインストールされているかデバイスマネージャーを確認する。

 ー「コントロールパネル」で検索して、コントロールパネルを開く。

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 ー コントロールパネル内の「デバイスマネージャー」を開く。

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 ー「スマートカード読み取り装置」の下に「ACR39U ICC Reader」があることを

  確認してクリック

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 ー「このデバイスは正常に動作しています。」を確認して「OK」をクリック

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5−4)ステップ4:事前準備セットアップ

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 ー「事前準備セットアップファイルをダウンロード」をクリック

 ー「事前準備セットアップファイル実行手順書」に従って進める。

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6)利用者識別番号の登録

 6−1)「申告書・決算書 作成開始」をクリック

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 6−2)「e-Tax」をクリック

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 6−3)「利用者識別番号をお持ちでない方」をクリック

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 6−4)氏名等を入力する。

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 6−5)納税地を入力する。

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 6−6)提出先税務署を選択する。

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 6−7)暗証番号と納税確認番号を入力する。

   暗証番号:利用者識別番号の暗証番号(英小文字と数字で8桁以上)

   納税確認番号:電子納税を行う時に入力(数字6桁)

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6−8)メールアドレスを入力して、確認ボタンをクリック。

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 6−9)入力内容の確認画面が表示されるので、問題なければ「送信」ボタンを

    クリック

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 6−10)個人の利用者識別番号と暗証番号が表示される。

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 6−11)「印刷」ボタンをクリックして、表示されている利用者識別番号と

      暗証番号を印刷する。その後、「次へ」ボタンをクリック

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7)電子証明書の登録

  取得した利用者識別番号を電子証明書に登録します。

 7−1)利用者情報の内容確認で登録情報を確認して、問題なければ「次へ」を

     クリック

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 7−2)ICカードの準備で「公的個人認証マイナンバーカード)」を選択して

    「次へ」をクリック

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 7−3)マイナンバーカードの署名用電子証明書の暗証番号を入力する。

    これはマイナンバーカードの16桁の暗証番号で、利用者識別番号の暗証番号

    ではない。

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 7−4)電子証明書の内容確認で有効期限を確認して、「次へ」をクリック

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 7−5)「電子証明書の登録(再登録)」画面で、利用者識別番号の暗証番号

    (英小文字と数字で8桁以上)を入力して、「次へ」をクリック

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 7−6)即時通知画面「受信通知確認」をクリック

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 7−7)受信通知画面で登録内容を確認し、「次へ」をクリック

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 これで申告書作成前の事前準備は終了。

 

 来年は上記の準備はできているので、利用者識別番号と電子証明書が登録されているかを確認して、すぐに申告書作成を進める。

 電子証明書の登録の確認は、確定申告書トップページの左にある「電子証明書

登録・再登録のみを行う方」をクリックする。

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最後にマイナンバーカードがICカードリーダーから読み込めるか確認する手順を書きます。

1)ICカードリーダーをUSBに差し込む。

2)「仮想マシン」→「USBとBluetooth」→「Advanced Card ACR39Uに接続」

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3)検索「JPKI」で「JPKI使用者ソフト」を立ち上げる。

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4)JPKI利用者ソフトの「動作確認」ボタンをクリック

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5)「実行」をクリックして、動作状況が全て「OK」なのを確認後、「閉じる」

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6)次に「自分の証明書」ボタンをクリック

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7)「署名用電子証明書」を選んで「OK

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8)署名用電子証明書のパスワードを入力して「OK

  署名用電子証明書のパスワード:英大文字と数字の16桁の組み合わせ

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9)利用者の署名用電子証明書の内容を確認

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10)「有効性確認」ボタンをクリック

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11)結果が「有効」なのを確認して「OK

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これでマイナンバーカードが正常に読み込めているのが確認できました。

来年は、この備忘録を見ながらe-Tax確定申告に挑戦します。

 

では、では。

Google翻訳は使い物になるか?

 先日、Google翻訳がマシンラーニング(機械学習)によって飛躍的に翻訳レベルが向上しているとの記事を目にした。

ちなみに上記文章をGoogle翻訳で英語に翻訳してみると、

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英訳文:

"The other day, I saw an article saying that translating level is dramatically improved by machine learning (machine learning) in Google Translate."

おお、この程度の文章なら完璧に翻訳出来てる!これはニューラルネットワークを活用した新しい機械学習を導入した成果らしい。

 では、日経新聞の記事をいくつか翻訳させてみた。結果はやはり得意/不得意な文章がある。

例題1:

韓国統一省の報道官は15日、北朝鮮金正恩キム・ジョンウン)委員長の異母兄、金正男キム・ジョンナム)氏とみられる男性がマレーシアで殺害されたとの情報に関し、「殺されたのは金正男であると確実視される」と発表した。韓国の情報機関は同日、正恩氏が5年前から正男氏の殺害を指示していたとの見方を示した。」

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英訳文:

"The spokesperson of the Ministry of Unification of the Korea Ministry of Unification said on Monday that on Monday she was killed in Malaysia, a mother named Kim Jung-nam, a mother of a North Korean chairman, Kim Jung-eun, He will be assured that Kim is Masao. " The Korean intelligence agency said on Monday that Mr. Masato ordered Masao's murder from five years ago."

 これはグダグダな翻訳になった。韓国名を漢字で表記しているので、そこで誤訳してしまったと思われる。かなり難しい英訳だが、ここまで使い物にならないと翻訳文を修正して使うより自分で翻訳した方が早い。

例題2:

東芝の株価は15日朝の取引開始直後から大幅に続落した。午前中には一時、200円を割り込み、前日比13%安い199円20銭と昨年4月以来、約10カ月ぶりの安値水準となった。東芝米原子力建設会社の買収に関連して不適切な行為があった可能性があることから調査のため四半期報告書の提出期限を1カ月間延長すると14日に発表。経営再建に向けた道筋が不透明さを増していることから売りが優勢になっている。15日は前日比9%安の209円70銭で取引を終えた。」

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英訳文:

"Toshiba's stock price fell sharply from immediately after the start of trading on the 15th morning. In the morning, it temporarily cut off 200 yen, it was 199 yen 20 yen, 13% cheaper than the previous day, the lowest level in about 10 months since April last year. Toshiba announced on 14th that it will extend the deadline for submitting the quarterly report for one month to investigate because there is a possibility that inappropriate acts were involved in connection with the acquisition of a nuclear energy construction company. Selling has become dominant as the path towards management reconstruction has become increasingly uncertain. On the 15th, trading was closed at 209.70 yen, down 9 percent from the previous day."

 これは完璧な翻訳になった。機械学習によって、長文の翻訳の方が正確に訳せるようになってきているようだ。

では、逆に上記の英文を日本語に再度翻訳させてみた。

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日本語訳文:

東芝の株価は、15日朝の取引開始直後から急落した。 午前中は一時的に200円切ったが、昨年4月以来の約10ヶ月で最低水準であった前日より13%安い199円20円だった。 東芝は、14日、原子力建設会社の買収に関連して不適切な行為が起きた可能性があるため、四半期報告書の提出期限を1カ月延長すると発表した。 経営再建への道がますます不透明になるにつれて、販売が支配的となった。 15日の取引は前日比9%減の209.70円で取引を終えた。」

 ほぼ訳せているが、原文「売りが優勢になっている」が「販売が支配的となった」と誤訳されている。ここは修正が必要になるだろう。

 結論として、特定の分野の翻訳であれば、長文を一気に翻訳して後で修正を入れる作業で使えるレベルには達したと言えるのではないか。ただし、まだどの分野が得意かは試して確認する必要はあるが。

        Google翻訳の新しい使い方

 Google翻訳は、PCのWeb版とスマホのアプリが提供されている。

1. Web版はGoogleサイトから「Google翻訳」をクリックすれば立ち上がる。

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2. スマホには「Google翻訳」アプリをインストールして使う。

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このアプリを立ち上げると:

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1. まず上段にどの言語からどの言語に翻訳するかを選択する。

   上の画面では日本語から英語になっているが、英語から日本語にもできるし、

日本語からベトナム語にもできる。

2. 次に原文の入力方法が選択できる。

1)テキストを打ち込んで入力

2)カメラのアイコンをクリックして、カメラに映った文字をリアルタイムで翻訳

3)マイクのアイコンをクリックして、音声で入力できる

4)手書きアイコンをクリックして、手書き入力 

  面白いのは、2)のカメラに映った文字をリアルタイムで翻訳する機能。

ただし、文字認識の正確度がイマイチで実用化にはちょっとという感じ。

 実用化になりそうなのが、3)マイクのアイコンをクリックして、音声で入力。


Google翻訳(日→英)


Google翻訳(日→ベトナム語)


Google翻訳(日→スペイン語)

ベトナム語スペイン語は自分では検証できないので、誰か合っているか教えてください。

これは会話をしている時に使うことが想定されるので、短文をきちんと翻訳できれば実用になるんじゃないか。

ちなみにGoogle翻訳は以下の言語に対応している。

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結論:実用に耐えうる分野を見つければ生産性を一気に上げることができそう。

特に音声認識と文字認識のレベルが急激に向上して、ほぼリアルタイムで翻訳が可能になってきた。

特に音声入力翻訳は、ぜひ海外に行った時試してみてください。

 

では、では。

 

TECH::CAMPに通って、錆びついたプログラミングをリブートしてみた

プログラミングを学習できるTECH::CAMP(テックキャンプ)。

Webアプリーケーションコースで1ヶ月学びました。
その結果をレポートします。

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1. TECH::CAMPで学べること

 私が学んだTECH::CAMP(テックキャンプ)のWebアプリケーション1ヶ月コースでは、Ruby言語を学び、WebアプリケーションのフレームワークとしてRuby on Railsをインストールして、実際に稼働するアプリケーションを自分でプログラミングして仕組みを学びます。

 1)勉強方法

  入会すると、学習用の専用サイトに入り、基本は独学で学びます。

 このような感じのメニューサイトがあります。

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(TECH::CAMPサイトより)

このメニューに沿って自分でプログラムを書いて進めていきます。

私が受講したのは、Webアプリケーション1ヶ月コース。

 

コースと料金は:

 ーキャンプスタイル(教室も利用可)

  1ヶ月:¥138,240  2ヶ月:¥174,960  イナズマ:¥127,440

 ーオンラインスタイル(オンラインのみ)

  1ヶ月:¥127,440  2ヶ月:¥162,000

 

 カリキュラムは同じですが、イナズマコースは1週間缶詰で学びます。

 カリキュラム自体は100時間の学習をベースに作成されているので、各自が勉強に充てられる時間でコースを選びます。

 1か月コースだと、平日3時間、土日6時間

 2か月コースだと、その倍の余裕で学習できます。

 イナズマコースは、1日8時間教室でメンターとマンツーマンで1週間学習します。

社会人だと、1か月コースの時間も確保するのは難しいでしょう。

私は現在フリーなので、毎日5時間、教室に通って学習できました。

2か月だと余裕はできますが、学習は集中してやらないと覚えないので、1か月コースがお勧めです。

 勉強方法は、自宅からオンラインでカリキュラムを進めながら、わからない箇所はメンターにチャットやスカイプで質問できます。

 教室(早稲田、渋谷、大阪・梅田、福岡・天神)を利用できるコースを選べば、そこにこもって勉強したり、直接質問したりすることも可能です。

 わからない箇所をチャットで説明するのはかなり難しいです。やはり、教室に通い、わからない箇所はすぐにメンターにその場で質問して解決するのが、一番効率がいいです。私のPC画面を見ながら隣で解決策を指摘してくれます。教室に通える人は、そちらを選んで勉強するのをお勧めします。

 

 2)学べるプログラミング言語、開発環境

  基本カリキュラムで学習するのは:

 ー 開発環境

  1. Sublime Text3 (テキストエディタ

    2. ターミナル

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(左がターミナル画面、右がSublime Text3画面)

 ー Ruby (プログラミング言語)

 ー HTML/CSS

 ー Ruby on Rails (Ruby開発フレームワーク

 基本カリキュラムでは、pictweetというサンプルサイトをコーディングしながら、学習します。サンプルコードが提示されるので、それをエディターにコピペしていけば、サンプルコードが書ける仕組みです。

 応用カリキュラムで学習するのは:

 ー 開発環境

  1. Git/Github (ソースコード管理)

  2. SourceTree (Gitをグラフィカルに表示して管理するアプリ)

  3. Heroku (開発したアプリをHerokuにアップしてWebに公開する)

  4. Bootstrap (多様なWeb siteのサンプルHTML/CSS集)

  5. CarrierWave (画像をサーバにアップロードする)

  6. AWS/S3 (Amazonが提供するストレージ)

これを全てインストールして使用すると、作成したアプリをサーバにアップして、公開できるようになります。

 ー JavaScript/jQuery

Rubyはサーバ側のアプリを開発するための言語ですが、フロントエンド側のWebアプリを開発する言語としてJavaScriptjQueryを学習します。

 応用カリキュラムで学習する開発環境は、インストールが大変なので、うまくいかなかった時にメンターにサポートしてもらえるのは大変心強いです。

 

2. TECH::CAMPを受講する前に知っておいた方がいいこと

 1)学習時間を100時間確保できるかがキモ

  私は今フリーなので、1ヶ月で115時間教室に通って学習できました。(平均1日4.5時間)しかし、働きながら夜間に教室に通ったり、自宅で学習しながらで1ヶ月でカリキュラムをこなすのは、かなり厳しいです。だからといって、2ヶ月コースを選ぶと時間が空きすぎて集中して学習できないと思います。メンターの方に聞いた話だと、お盆休みや年末年始に開催される”イナズマコース”に参加する社会人が多いらしいです。

 2)1ヶ月コースを受講した後に延長が可能

  1ヶ月コースを受講して、全てのカリキュラムを学習できなかったり、自分のWebアプリケーションを作成中にコースが終了した場合に、1ヶ月36,700円で延長が可能です。この延長は、続けて受けなくても例えば3ヶ月後に受講することもできます。

延長料金の36,700円は1ヶ月コースと2ヶ月コースの料金の差額ですので、1ヶ月コースで学習してから、自分のタイミングで1ヶ月延長して、自作アプリ作成のサポートを受けるのがいいかもしれません。

 3)受講が始まる前にスターダッシュができる

  私が受講したのは29期(2016/12/9〜2017/1/16)の1ヶ月コースでしたが、受講が始まる2週間前からカリキュラムを見て学習をスタートすることができます。ただし、質問は受講が始まるまでできません。このスタートダッシュ期間にできるだけカリキュラムを進めることをお勧めします。

  最初は基本学習なので早く進みますが、Railsに入るとグッと難しくなるので、Rubyまでは終わらせておくと楽です。私は、HTML/CSSが初心者だったので、そこから受講期間を始めてメンターに質問しながら進めました。

  受講期間を決める際に、スタートダッシュ期間(2週間)も考慮して決めましょう。

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 4)受講料の割引がある

 Webアプリケーション1ヶ月コースの受講料が138,240円。やはり10万円を超えるとさすがに身構えます。

 この授業料に対する割引があります。(併用は不可)

 1. TECH::CAMP卒業生からの紹介で5%

 2. 事前説明会・体験学習会に参加して当日に受講を申請すると5%

 3. 友達と一緒に申し込むと10%

 私は説明会の当日に受講申請して5%割引を使いました。

 紹介割引できますので、申込時の紹介者に「田中邦明」と書いていただければ5%割引を受けられます。

  5)受講終了後はカリキュラムは見ることはできない

 受講終了後、自分でカリキュラムを復習することはできません。まあ、カリキュラムがTECH::CAMPのミソなので、それはしょうがないでしょう。

 ただし、受講終了後も環境設定の項目は閲覧できるので、新しいPCに乗り換えたり、OSのアップグレードを行った時に自分で環境を構築できるので、これは大変助かります。

  6)Macが必要

 このコースのカリキュラムはMacで学習することを前提に作成されています。Windowsでも学習可能となっていますが、MacWindowsではキーボードの配列も違うし、開発環境もそっくり同じではありません。

 なぜMacなのかというと、macOSUNIX系のOSで、rubyLinux(UNIX系OS)上で開発されたからです。実はmacOSにはRubyが標準で入っています。WIndowsだとRubyをインストールするところから始めないといけません。

 Macのもう一つのメリットは、仮想ソフトを使えばMac上にWindowsを乗せて1台で両方のOSを使うことができます。Windows PCにmacOSをインストールするのは原則難しいです。(できないことはないですが、OSのライセンスの問題もあるので)

 よって、Rubyのプログラミングを学習したいなら、Macに切り替えるのをお勧めします。

 

3. 受講して気づいたこと

 1)まずはカリキュラムを進めてプログラミングの流れを掴む

 私はプログラミングの実践経験もあり、他の初心者の方より入りやすかったと思いますが、カリキュラムはわからなくても、サンプルコードをコピペすれば次に進めるようになっています。まずは、どんどん進めていって、動くサンプルアプリを作成することです。同じサンプルアプリを2度書いてみるカリキュラムになっていて、2度目は自然にコードの意味については考える余裕が出てきます。同じファイルを何度も修正するので、実際にどのファイルを修正してプログラムを書いていくかがわかるようになります。Ruby言語の文法からではなく、サンプルコードを書きながら、必要なクラスやインスタンスを覚えていくやり方は覚えやすいと思います。

 2) 教室へ行って学んだ方がいい

 教室が住んでいる場所から近くにあり通えるなら、絶対教室へ行くのをお勧めします。理由は:

  1. 同じ環境の生徒と一緒にいるだけで、勉強に集中できる。

  2. メンター(教室にいる先生)にわからないところをすぐに聞ける

  生徒もメンターも若い人が多いです。昼間は学生が多く、かなり混んでいます。先生にも理解度に差があり、難しい質問に答えられない時は、上級メンターに変わって説明してくれます。ただし、学生気分で学習している雰囲気はなく、みんな真剣にPCに向かって学習しています。よって教室内は質問している生徒と先生以外の会話はほとんど聞かれません。静かな中で学習できますから、自宅でやるより集中できます。

 3)Webサイトのデザイン、HTML/CSSの勉強は別途必要

 このキャンプで学習するのは、Rubyを使ったWebサーバのアプリケーション作成であり、Webサイトのデザインはメインではありません。よって、実際のWebアプリケーションサイトを立ち上げるには、フロンエンドのHTML/CSS, JavaScript, jQueryの学習も別途必要です。それらのレッスンもこのカリキュラムに含まれていますが、もっと深く学習する必要があります。

 

4. なぜプログラミングを勉強する必要があるのか?

 私は元々理系で、最初の就職先でもプログラマーをやっていましたので、(30年も昔の話ですが)もう一度プログラミングを始めたいと思って、最新の言語であるRubyを使ったWebアプリケーションを学べるキャンプに参加しました。

 結果は、思ったより昔学んだスキルは錆びついていないなとわかり、嬉しく思ってます。でも今回キャンプに参加して、教室に来ている人に話を聞いてみると、理系だけではなく、文系の学生や、就職先で営業や経理をやっている人も多く参加しているのがわかりました。

 すでにプログラミングは技術者だけが学ぶものではなく、新しいビジネスを起業する人や再就職を考えている人に必要な”言語”になっているといくことです。例えば、”英語”と同じように。プログラミング”言語”と言われているように、そこには文系も理系も関係なく、これからの世の中を渡っていくのに必須なスキルになっています。

 ただし、受講料13万円を取り返すことがすぐにできるかと言えば、難しいかもしれません。しかし、ここで学んだことを土台にして、自分でスキルアップすることができれば必ず役に立つと思います。

 誰でも面白いアイデアが浮かぶことはあると思います。しかし、それを自分で形にするのは誰でもできることではありません。お金があれば、アイデアを形にする人材を雇って形にすることはできますが、それは万人ができることではありません。これからは自分でプロデュースして形にしたものを売っていくしか稼げない時代がやってくると思います。そのためにスキルとしてプログラミングを学ぶことは大事なことだと思います。

もし、ご興味があれば下記のサイトにアクセスしてみてください。

https://tech-camp.in/ (TECH::CAMPサイト)

 

では、では。

 

   

 

 

要注意!macOS Sierraにアップグレードする前に

macOS Sierraが9月末に出てから1ヶ月以上が経過した。

いつものことだが、アップグレードは慎重に行うことをモットーにしているので、まだmacOS Sierraにはアップグレードしていない。

特に気をつけなければいけないのは、プリンターが対応するかどうか確認することだ。

大体、プリンターメーカーが新しいOSに対応するには1ヶ月以上かかる。

そろそろかな?と思い、macOS Sierraへの対応状況を確認してみた。

私が使っているのは、7年前に購入したキャノンのインクジェット複合機 MP640だ。

ググってみると対応表があったので、確認したら.....

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あれ?MP640がないぞ!

一応、El Capitanの対応表も確認してみると...

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つまり、MP640, MP560, MP550はmacOS Sierraには非対応(つまり切り捨て)になったということだ。

かなりショック!

確かに既に7年間使っているが、1回も故障せずまだまだ現役で使える代物なのに。

買い替えかー。

ヨドバシ.comで新しいインクジェット複合機を見てみると、一番安いPIXUS TS5030で20,970円(税込)だ。これにインク代が掛かるので、25,000円ぐらいの出費になる。

 

もう一つの問題は、今使っているプリンターをどうやって捨てるかだ。

これを粗大ゴミで出すと費用がかかる。

実は、ヨドバシは新しいプリンンターを買うと、ゴールドポイント100ポイントで古いプリンターの下取りサービスをやっている。ただし、店頭かテレフォンショッピングでの購入に限るが。

これを利用すれば、新しいプリンターを配達した時に古いプリンターを持って行ってもらえるので楽チンだ。

ただし、まだMP640のインクが残っているので、来年の年賀状を印刷してからの買い替えになるけど。

 

さて、ここまでしてmacOS Sierraにアップグレードする必要があるのか?

答えは”ある”だ。

macOS Sierraの新機能には:

1. Siri

2. ユニバーサル・クリップボード

3. 最適化されたストレージ

が搭載された。

これらについては、macOS Sierraにアップグレードしてから報告したい。

 

 では、では。